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SAS_FTP_AUTHTLS環境変数

TLS (Transport Layer Security)認証を有効化します。

該当要素: SAS構成ファイル、SAS起動、OPTIONSステートメント、SAS システムオプションウィンドウ
使用要素: SAS FILENAMEステートメントのFTPアクセス方式

構文

SAS_FTP_AUTHTLS 0 | 1 | 2 | 3

必須引数

0

FILENAMEステートメントのFTPアクセス方式を使用して、TLSセキュリティを決定します。これはデフォルト設定です。

1

TLS認証を適用します。セキュリティ認証に失敗した場合は、エラーが返されます。

2

FILENAMEステートメントのFTPアクセス方式でAUTHTLS、PROT、またはPBSZオプションを指定した場合、TLS認証が適用されます。

UNIX固有 FILENAMEステートメントのFTPアクセス方式のAUTHTLS、PROT、またはPBSZオプションおよびSSLCALISTLOCシステムオプションを指定しなかった場合、基本FTP認証が使用されます。SSLCALISTLOCシステムオプションを指定した場合は、FTPサーバーに許可されればTLS認証が適用されます。AUTHTLSコマンドが失敗した場合、基本FTP認証が使用されます。
z/OS固有 FILENAMEステートメントのFTPアクセス方式のAUTHTLS、PROT、またはPBSZオプションおよびSSLCALISTLOCシステムオプションを指定しなかった場合、基本FTP認証が使用されます。SSLCALISTLOCシステムオプションを指定した場合は、FTPサーバーに許可されればTLS認証が適用されます。AUTHTLSコマンドが失敗した場合、基本FTP認証が使用されます。
Windows固有 FILENAMEステートメントのFTPアクセス方式でAUTHTLS、PROT、PBSZオプションを指定しなかった場合、TLS認証が試行されます。FTPサーバーでTLS認証が許可されない場合、基本FTP認証が使用されます。

3

TLS認証が適用され、NOTEがSASログに書き込まれます。セキュリティ認証が失敗した場合は、エラーが返されます。

詳細

TLS (Transport Layer Security)とその先行プロトコルであるSSL (Secure Sockets Layer)は、インターネット経由で通信セキュリティを提供するために設計された暗号化プロトコルです。また、TLSおよびSSLプロトコルは、ネットワークデータのプライバシー、データ整合性、認証を提供します。
FILENAME FTPアクセス方式ステートメントにAUTHTLS、PROT、またはPBSZオプションを追加するかわりにSAS_FTP_AUTHTLS環境変数を使用してTLS認証を適用できます。SAS_FTP_AUTHTLS環境変数が使用される場合、PROT=PおよびPBSZ=0のデフォルト値がAUTHTLSとともに使用されます。
SAS環境変数の定義方法は、使用する動作環境によって異なります。多くの動作環境では、環境変数を、ローカル(ユーザーのSASセッション内でのみの使用)、またはグローバルに定義できます。たとえば、SAS構成ファイルでのSETシステムオプションの指定、SAS起動時、OPTIONSステートメントの指定、SAS システムオプションウィンドウの使用などの方法でSAS環境変数を定義できます。また、オペレーティングシステムを使用して、環境変数を定義することもできます。
次の表には、SAS_FTP_AUTHTLS環境変数の定義例が記載されています。
SAS_FTP_AUTHTLS環境変数の定義
方法
SAS構成ファイル
-set SAS_FTP_AUTHTLS 1
SAS起動
-set SAS_FTP_AUTHTLS 1
OPTIONSステートメント
options set=SAS_FTP_AUTHTLS 1;
TLSの詳細については、次を参照してください: SASの暗号化

関連項目:

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