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SHA256関数

指定した文字列のメッセージダイジェストの結果を返します。

カテゴリ: 文字

構文

SHA256(string)

必須引数

string

文字定数、変数または式を指定します。

詳細

基本

SHA256関数は、SHA256アルゴリズムに基づいて文字列を256ビットのハッシュ値に変換します。
SHA256関数では、出力形式は適用されません。$BINARYw. 出力形式または$HEXw. 出力形式を使用して、読み取り可能な結果を表示します。
z/OS固有: z/OS動作環境では、SHA256関数がEBCDICデータを処理する場合があるため、メッセージダイジェストが、ASCIIの同等のものとは異なります。たとえば、EBCDICシステムでのSHA256('ABC')は、SHA256がバイト'C1C2C3'xを受け取ることを意味し、ダイジェストは5202BF40821662BF1AD7D9C9B558056775D9D6BF8AA1C00492BCA8556B02772Fです。一方、ASCIIシステムでは、'ABC'は'414243'xで、ダイジェストはB5D4045C3F466FA91FE2CC6ABE79232A1A57CDF104F7A26E716E0A1E2789DF78です。

SHA256関数を使用する

SHA256関数を使用して、データセット内の変更を追跡できます。SHA256関数は、テーブルレコードの列の値セットのダイジェストを生成できます。このダイジェストをレコードの署名として扱い、レコードに加えられる変更を追跡するために使用できます。新しいレコードからのダイジェストが、テーブルレコードの既存のダイジェストと一致する場合、2つのレコードは同一です。ダイジェストが異なる場合、レコードの列の値が変更されています。新たに変更されたレコードは、既存のキーのある値への変更を表す新しい代理キーとともにテーブルに追加されます。
SHA256関数は、ソフトウェアのインストール、ファイル比較、ファイル破損および改ざん検出のためのシェルスクリプトまたはPerlプログラムを開発するときに便利な場合があります。

例: SHA256関数を使用した結果の生成

この例では、SHA256関数によって返される結果を生成する方法を示します。
data _null_;
   y=sha256('abc');
   z=sha256('access method');
   put y=$hex64.;
   put z=$hex64.;
run;
次の出力はASCIIシステムに対して表示されます。
y=BA7816BF8F01CFEA414140DE5DAE2223B00361A396177A9CB410FF61F20015AD z=F2758E91725621F59F2F80D15DE8824560EDC471EBE40A83BA6D1259B1605915
次の出力はEBCDICシステムに対して表示されます。
y=B58EA6D31995A4D8CE092EB718DDFA58B6CEF2288B41FAF1DCD52FF3D6D8FA01 z=D7EE088DAF6B029BADCC2DD01984867F0A3C342D60719DA7B478721E3E778F63
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