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SPD Engineについて

SPD Engineは、ハイパフォーマンスデータ配信向けに設計されています。これにより、アプリケーションで、処理するSASデータに迅速にアクセスできるようになります。SPD Engineは、データを合理化されたファイル形式に編成し、複数のCPUを利用して並列入力機能を実行することにより、データをアプリケーションに迅速に提供します。
SPD Engineでは、スレッドを使用して、非常に迅速に並列処理でデータブロックが読み取られます。タスクはオペレーティングシステムに関連して実行されます。このため、コンピュータの任意の使用可能CPUでスレッドを実行できます。スレッド化された読み取りタスクはSPD Engine機能の重要な部分ですが、SPD Engineの真価は、SASデータの構造化方法にあります。SPD Engineでは、データがファイル形式に編成されます。これにはデータの分割も含まれます。このデータ構造では、スレッド(並列実行)を許可することにより、読み取りタスクを効率的に実行できます。
SPD Engineは、非常に大きなデータセットの処理では、デフォルトBase SAS Engineの高速の代替方法となります。同エンジンは、数10億件のオブザベーションを含んでいるデータセットを読み取ります。たとえば、これには、一部のオペレーティングシステムで課されるサイズ制限を超えて拡張するデータセット、ならびにSAS分析ソフトウェアおよびプロシジャでより迅速な処理が必要なデータセットが含まれます。
SPD Engineは、次の方法でパフォーマンスを向上させます。
  • 数百GBのデータのサポート
  • 対称型マルチプロセッサ(SMP)コンピュータと超並列プロセッサ(MPP)コンピュータでのスケーラビリティ
  • 並列処理でのWHERE選択
  • 並列処理でのロード
  • 並列処理でのインデックス作成
  • 並列処理でのデータのアプリケーションへの配信
  • BYステートメントでの自動並べ替え
SPD Engineは、UNIX、Windows、およびz/OS (zFSファイルシステムのみ)で実行されます。
注: スケーラビリティの詳細については、Scalability and Performance Communityフォーカス領域(http://support.sas.com/rnd/scalability)を参照してください。システム要件については、Install Center (http://support.sas.com/documentation/installcenter)を参照してください。
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