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ローカルデータファイルをインポートする場合の制限事項

サイズの大きなデータファイル

自分のデスクトップからデータファイル(スプレッドシート、SASデータセット、特定の文字で区切られたテキストファイル)をインポートする場合、インポートできるファイルのサイズは最大4 GBまでに制限されます。この制限はWebブラウザにより設定されます。サイズの大きなデータファイルをWebブラウザ経由でインポートすると全体的なパフォーマンスに影響を与えることや、長い待機時間が発生することがあるため、サイズの大きなファイルをインポートする場合はWebブラウザ経由以外の方法を推奨します。
注: 管理者は、このサイズ制限を4 GB未満に設定できます。
Webブラウザを通じてデータファイルをインポートする代わりに、自動ロードを使用することもできます。この場合、4 GBを超えるサイズのファイルからデータを自動ロードできます。通常、FTPやネットワークファイルシステムを使用すると、Webブラウザ経由の場合よりも高速にデータファイルを転送できます。
大きなデータファイルをインポートする別の方法には、そのファイルを圧縮してZIPファイルとしてインポートする方法があります。このオプションを使用すると、カンマ区切り値(CSV)ファイルのみをインポートできます。このオプションを使用するには、インポートするファイルを圧縮してから、インポートデータウィンドウでテキストファイルをクリックします。ZIPファイルのインポートについて重要なポイントを次に示します。
  • ZIPファイルには1つのファイルのみが含まれていることを確認します。ZIPファイルに複数のファイルが含まれている場合、最初のファイルだけがインポートされます。
  • ZIPファイルにはカンマ区切りの値(CSV)ファイルのみが含まれます。他のファイル形式はサポートしていません。
  • CSVファイルには.csvという拡張子を持つ必要があります。その他のファイル拡張子はサポートされません。

スプレッドシートからのデータのインポート

スプレッドシートからデータをインポートする場合の注意点を次に示します。
  • Excelのワークブック(XLSX、XLSM、XLSB)ファイルおよびExcel 97-2003のワークブック(XLS)ファイルのみをインポートできます。XLSTファイルおよびその他のExcelファイルタイプのファイルはインポートできません。
    XLSBファイルのインポートについて重要なポイントを次に示します。
    • SAS Workspace Serverのマシンにインストールされている必要があるプロバイダソフトウェアは、Microsoft Data Access Components (MDAC)およびMicrosoft Jet (Joint Engine Technology)またはMicrosoft Access Database Engine (以前のMicrosoft Access Connectivity EngineまたはACE) (2007以降)です。
    • Microsoft Access Database EngineのビットバージョンはSASのビットバージョンと同じでなければなりません。
    • XLSBファイルは、SAS Workspace ServerがMicrosoft Windowsで実行されている場合のみインポートできます。
    ヒント
    お使いのスプレッドシートがサポートされていないExcelファイルタイプの場合、インポートする前にXLSXファイルとして保存してください。
  • 複数のワークシートを含んでいるスプレッドシートを(自分のPCから)インポートする場合、デフォルトでは、すべてのワークシートがインポートされます。ワークシートごとにテーブルが作成されます。インポートしたくないワークシートがある場合、そのワークシートのチェックボックスをオフにします。
  • ピボットテーブルのインポートはサポートされていません。

テーブル名、列名、特殊文字

通常、ファイ名や列名に空白や特殊文字を使用しているファイルをインポートできます。テーブル名がどのように処理されるかを次に示します。
  • テキストファイル(CSVファイルなど)の場合、テーブル名はそのファイル名で初期設定されます。
  • スプレッドシートをインポートする場合、テーブル名は次のように処理されます。
    • 単一のワークシートを含んでいるスプレッドシートの場合、テーブル名はそのファイル名で初期設定されます。
    • 複数のワークシートを含んでいるスプレッドシートの場合、各テーブル名(ワークシートごと)は、ファイル名、アンダースコア、ワークシート名を組み合わせた名前で初期設定されます。
  • 空白を含むいくつかの特殊文字が使用できます。サポートされていない特殊文字としては、/ \ * ? " < > | : -およびピリオド(.)があります。テーブル名が初期設定された後、同テーブル名に含まれているサポートされていない特殊文字がアンダースコアで置き換えられます。
  • テーブル名は32文字に短縮されます。これはSASシステムがサポートするテーブル名の最大長です。名前全体がラベルとして表示されます。
列名を含むチェックボックスまたは開始行に列名を含むチェックボックスをオフにすると、次のような要領で列名が生成されます。
  • スプレッドシートの場合列名にはA、B、C…が割り当てられます。
  • テキストファイルの場合列名にはVAR1、VAR2…が割り当てられます。
インポート後に、数字で始まる列名(2014salesなど)や数字のみを含む列名(2014など)がどのように表示されるかを次の表に示します。
ソースファイルの列名
インポート後の列名
2014sales
_2014sales (Microsoft Excelファイルおよびテキストファイルの場合)。
2014
_2014 (XLSXファイル、XLSMファイル、XLSBファイル、テキストファイルの場合)。
Excel 97-2003のワークブック(XLS)ファイルの場合、ファイル内における各列の位置に応じて、列名はABC…で置き換えられます。
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最終更新: 2019/12/12