データ駆動型の格子は、複数のセルからなるグラフであり、同グラフでは各セルデータは1つ以上のクラス変数により決定されます。レポート設計者が格子を含むレポートを作成する場合、クラス変数がデザイナで指定されます。セルの数は、クラス変数の一意の値により決定されます。格子の各セルは、同じグラフ要素を持ちます。ただし、これらのグラフ要素は、クラス変数に関して異なる値を持ちます。
次の例では、データが割り当てられているグラフを表示しています。カスタムグラフオブジェクトには、列役割を持つデータ駆動型の格子が含まれています。このグラフオブジェクトでは、メジャー役割に関して複数のデータ割り当てが許可されます。
レポート内のグラフオブジェクトには3つのセル格子が含まれており、各種の自動車のエンジンサイズとガロンあたりの走行マイル数を示す棒グラフが表示されています。生産国はクラス変数として指定されています。この結果、生産国ごとに1つのセルが作成されます。
データ駆動型の格子の特徴は次のとおりです。
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最大で2つの格子役割を定義できます。1つは行向けの役割、もう1つは列向けの役割です。レポート設計者がレポート内で格子を使用する場合、クラス変数が格子役割に割り当てられます。すべてのクラス変数は、単一のデータソースから提供される必要があります。グラフ内の行と列の数は、クラス変数の一意の値により決定されます。
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役割が必須であることを指定すると、レポート設計者はその役割にデータを割り当てる必要があります。
このオプションを選択しない場合、レポート設計者は、この役割にデータを割り当てるかどうかを選択できます。その場合、グラフオブジェクトが格子を含んでいなくてもよくなります。
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グラフ要素は、それらを単一セルグラフやユーザー定義の複数セルグラフでオーバーレイするのと同じ方法でオーバーレイできます。レポート設計者が格子をレポートに追加すると、オーバーレイされたグラフ要素がすべてのセルに表示されます。
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グラフ要素に関して指定したプロパティは、グラフオブジェクトのすべてのセルに適用されます。