前のページ|次のページ

残差プロットの操作

残差プロットについて

残差プロットは、オブザベーションの予測値とオブザベーションの残差の関係を示します。オブザベーションの残差とは、応答値の予測値と実測値の差です。大量のデータセットを使用する場合、残差プロットは、実際のデータのプロットではなく、ヒートマップとして表示されます。ヒートマップでは、オブザベーションの実測値がビンに分割され、各ポイントの色は、そのビン内にあるオブザベーションの数を示します。
残差プロットには、作成したモデルを調べる場合に使えるいくつかの用途があります。第1に、残差プロットの明確なパターンは、そのモデルがデータに当てはまっていない可能性があることを示しています。第2に、残差プロットでは、予測値に対する残差をプロットする場合に、入力データの非定常分散を検出できます。非定数分散は、予測値が変化するにつれて残差値の相対的な散らばりが変化する場合に明らかです。第3に、他の方法と組み合わせると、残差プロットはデータの外れ値を識別する上で役立ちます。
プロットされた残差を変更するには、Y軸上のアクションの表示をクリックします。
デフォルトでは、散布図またはヒートマップが表示されます。ただし、ヒストグラムも利用できます。残差のヒストグラムを表示するには、残差プロットで右クリックして、ヒストグラムの使用を選択します。ヒストグラムで、X軸上のアクションの表示をクリックすると、プロットされた残差を変更できます。
残差の分布が正規近似であるか非対称な分布であるかは、ヒストグラムで簡単に確認できます。非正規の残差ヒストグラムは、モデルがデータに当てはまっていないことを示している場合があります。

残差プロットの使用

残差プロットは、データを調査するために機能をいくつか提供します。これらの機能は、散布図とヒストグラムで使用できます。これらの機能をアクティブ化するプロセスはどちらのプロットでも同じです。利用可能な機能は、カテゴリ変数により残差のプロット、選択したオブザベーションのみの表示、選択したオブザベーションの除外、すべての除外の削除です。
残差プロット内のオブザベーションを選択するには、次の2つの方法があります。マウスを個々のポイントの上に置き、そのポイントをクリックすると選択できます。または、残差プロット内でマウスをクリックしてドラッグすると、選択矩形が表示されます。マウスを離すと、矩形の中のポイントがすべて選択されます。
カテゴリ変数で残差をプロットするには、残差プロットを右クリックして、次によるグラフを選択した後、カテゴリ変数を選択します。残差の箱ひげ図が表示されます。残差は選択されたカテゴリ変数によりグループ化されます。
選択されたオブザベーションを表示するには、残差プロットでデータポイントをいくつか選択して右クリックし、選択を表示を選択します。選択されたオブザベーションのテーブルが表示されます。
選択されたオブザベーションを除外するには、残差プロットでデータポイントをいくつか選択して右クリックし、選択を除外を選択します。選択されたオブザベーションがモデルの作成に使用されなくなります。
除外をすべて削除するには、残差プロットの任意の箇所を右クリックして、除外の削除を選択します。すべてのオブザベーションがモデルの作成に使用されるようになります。
前のページ|次のページ|ページの先頭へ
最終更新: 2019/12/17