XML Engineは、Document Object Model (DOM)ではなく、API for XML (SAX)モデルを使用します。SAXは、ドキュメントの内容に関するランダムアクセス検索を提供しません。SAXはドキュメントを順次スキャンし、各項目を1つずつアプリケーションに提供します。
XML EngineのXMLドキュメントの検証について
XML Engineは入力されたXMLドキュメントを検証しません。XML Engineは、渡されたデータが有効なXMLマークアップ形式で記述されていると仮定します。XML
EngineはDTD (Document Type Definition)やSCHEMAを使用しないため、検証の基準となるものが存在しません。
XML EngineとODS MARKUP出力先の使用時の違いについて
XML EngineはXMLドキュメントの作成と読み込みを行います。ODS MARKUPはXMLドキュメントの作成は行いますが、読み込みは行いません。通常、データを転送する場合にはXML
Engineを使用し、SAS出力からXMLを作成する場合にはODS MARKUP出力先を使用します。
SAS以外で作成したXMLドキュメントのインポート時に発生するエラーの原因
XML Engineは、LIBNAMEステートメントのXMLTYPE=オプションでサポートされているマークアップタイプに従っているファイルのみを読み込みます。サポートされているマークアップタイプが必要とする仕様に従っていないフリーフォームのXMLドキュメントをインポートしようとすると、エラーが発生します。XMLTYPE=マークアップタイプに従っていないファイルを正常にインポートするには、XMLMapと呼ばれる独立したXMLドキュメントを作成する必要があります。XMLMapの構文は、XMLマークアップをSASデータセット、変数(列)、オブザベーション(行)に変換する方法をXML
Engineに伝えます。XMLMapを使用し、XMLドキュメントをインポートするを参照してください。