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XML LIBNAME Engineの機能について

ライブラリ参照名の割り当て

XML LIBNAME Engineは、他のSASエンジンと同様に動作します。すなわち、ライブラリ参照名を割り当ててエンジンを指定するには、LIBNAMEステートメントを実行します。いったん割り当てたライブラリ参照名は、そのSASセッション全体を通じて使用できます。
XML LIBNAME Engineは特定のXMLドキュメントに関連付けることができます。または、XMLV2エンジンニックネームの場合、ディレクトリベースの環境におけるSASライブラリの物理的な場所に関連付けることもできます。このようなライブラリ参照名を使用すると、SASシステムにより、SASデータセット内のデータがXMLマークアップに変換されるか、またはXMLマークアップがSAS形式のデータに変換されます。

XMLドキュメントのインポート

XMLドキュメントをSASデータセットとしてインポートするには、次のようなLIBNAMEステートメントを使用して、ライブラリ参照名を特定のXMLドキュメントに割り当て、XML Engineを指定します。
libname myxml xml 'C:\My Documents\XML\Students.xml';
DATASETSプロシジャを実行すると、XMLドキュメントがSASデータセットに変換されることが示されます。
proc datasets library=myxml;
MYXMLライブラリのDATASETSプロシジャ出力
MYXMLライブラリのDATASETSプロシジャ出力
PRINTプロシジャを実行すると、次の出力が表示されます。
proc print data=myxml.students;
run;
MYXML.STUDENTSのPRINTプロシジャ出力
MYXML.STUDENTSのPRINTプロシジャ出力

XMLドキュメントのエクスポート

SASデータセットからXMLドキュメントをエクスポートするには、XML Engine用のLIBNAMEステートメントを使用して、作成されるXMLドキュメントにライブラリ参照名を割り当てます。
次のプログラムの最初のLIBNAMEステートメントは、ライブラリ参照名MYFILESを、SASデータセットSingersを含んでいるSASライブラリに割り当てます。2番目のLIBNAMEステートメントは、ライブラリ参照名MYXMLを、データセットMyfiles.SingersからエクスポートされるXMLドキュメントの物理的な場所に割り当てます。
libname myfiles 'C:\My Documents\';

libname myxml xml 'C:\My Documents\XML\Singers.xml';
次のステートメントを実行すると、Singers.XMLという名前のXMLドキュメントが作成されます。
data myxml.Singers;
   set myfiles.Singers;
run;
XMLドキュメントSingers.XMLの内容
<?xml version="1.0" encoding="windows-1252" ?> <TABLE> <SINGERS> <FirstName> Tom </FirstName> <Age> 62 </Age> </SINGERS> <SINGERS> <FirstName> Willie </FirstName> <Age> 70 </Age> </SINGERS> <SINGERS> <FirstName> Randy </FirstName> <Age> 43 </Age> </SINGERS> </TABLE>
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